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こくりこっくり25時間
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KYとデリカシーのバランスが人それぞれでおもしろい。
それなりに似通ったものの様な気がするけど、みていると全然ちがう。
比べてみるとどちらが自分にとって大切かも分かってくる。

ある友達が、解剖で摘出した犬の筋肉を見て
「カルビみたい!焼肉行きたい!」と言い出した。
何人か集まって焼肉に行くことになったようだけど、
どうなんだろうそれ。
ねえ、「獣医さん」のタマゴたちよ。

またある友達が、また違う子を指して
「あの子空気読まないよね」といった。
でもその子はモノのようになってしまった犬を悲しむことができる子だ。
何週間も前から解剖の授業について一緒に話をしていた。
あの子はテンションに任せて飲みすぎたりするけど、それなりに迷惑かけるけど、私は感情に素直なあの子がうらやましかったりする。

実は、ホルマリン漬けになっていてかちかちの犬は
そんなに犬というかんじがなくて、なんだかモノのようだった。
他人の傷を見てると自分の身にも傷がうずくような感覚があったりすることがあるから、切るのは難しいかもしれないと思ったけど、心配したほど痛くなかった。
流されやすい私のことだから、そういう中でもしあの子のような子が居てくれなかったら、私にとってのあの犬が完全にモノのようになってしまっていたかもしれないな。
班の一人が解剖しているあいだ、押さえてた足を指先で撫でていました。
これに慣れてしまわないように、定期的に痛みを取りに行かなきゃ
犬を解剖するなら、うちの犬を解剖するぐらいの決意と愛情と涙があってもいいと思う。
牛でも馬でも同じこと。
決して科学的でも獣医的でもなくなるのだろうけど、そういう獣医がいたっていいだろう。

ここでだけいうよ、

「カルビ」だなんて言っちゃいけないと思うよ。
「カルビ」は「カルビ」でありがたく頂くべきなんだけど、
「犬の筋」みて「カルビ」って騒いじゃだめだよ。
放血殺でホルマリンに付けられてビニールに入れられて冷凍された犬はカルビじゃないよ。
焼肉行きたくなるのは変だと思うよ。
でも、悲しいことにそういう人多いんだよ。

解剖第一回目からよくこんな発言が出るなあと呆れました。
嬉しそうに「焼肉行きたくない?」と聞かれた時にはうちがわで少し怒っていました。
仲の良い友達も焼肉の輪に混じっていて、複雑です。
おまえなあ。なんでもないように流すけど、中で怒ってるよ、私。


KYだからかもですが、私はいかに場が盛り上がって楽しめるかよりデリカシーのほうが大事です。
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